なに ページも ついやして つづられた ぼくらの きぶん
どうしてか いちぎょうの くうはくを うめられないおしばなは しおり さんで きみと ころがす つかいすての じてんしゃ
わすれかけの れんがを つみあげては くずした
イコールへと ひきずられていく こわい くらいに あおい そらを
あそび つかれた ぼくらは きっと おもいだす ことも ない
そうやって いまは ぼくの ほうへ おしつける ひざしの たば
まだ ふたりは すぐ そこに いるのに「どうか また あえます ように」 なんて
どうかしてる みたい
いち ページ めくるての ひら くちびるで むすんだ ミサンガ
ねぇ きょうも かわらない きょうで あめ ふれば でんわも できるよ
そうやって いまは きみの ほうへ (いつのまにか きれた ミサンガ)
おしつける ぼくの やさしさを (でも なぜか いえない まま だよ)
ほんとう どうかしてる みたい
どれか ひとつを えらべば おとを たてて こわれる
それが あい だ なんて おどけて きみは わらってた
まにあって よかった まちは しらない ふりを きめて ねむった
わすれかけの れんがを つみあげた ばしょに ゆこう
うみを みわたす さかを かけのぼって こわい くらいに あおい そらと
みぎてに サイダー ひだりては ずっと きみを さがしている
そうやって ふさいだ りょうの てで だきしめている はるの かぜ
まだ じかんは ぼくらの もので「いつか、わすれてしまう きょう だね」なんて
いわないで ほしいよ
そうやって “いま”は ぼくの ほうへ といつめる ことも なくて
まだ ふたりは すぐ そこに いる だろう 「そうだ、くうはくを うめる ことばは」
いや、まだ いわないでおこう
いち ページ めくる ての ひら くちびるで ほどいた ミサンガ
しはつでんしゃ まばらな しあわせ ねぇ、きょうも かわらない きょう だ
ほんとう どうかしてる みたい
17.1.16
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